技術者紹介 Engineer introduction
リブテックを支える技術者の横顔
~やりがい、可能性、そして未来へ~
河川計画担当
事業部次長(2023年当時)/ 2000年入社
クライアントの感謝の言葉にやりがい
- これまで携わってきた業務は
- 流出解析手法の研究を経て、洪水予測システムの開発や洪水警報等の基準となる水位を設定する業務など、河川情報に関する業務を10年程度携わってきました。その後、直轄河川の高水計画や河道計画といった分野を担当しています。
- 河川計画はどのような仕事ですか
- 河川計画とは、目標となる流量を決定すること、その流量が安全に流れるような河道や施設を計画することが主な仕事となりますが、このような治水面のほか、利水・環境・維持管理・社会的影響・経済性なども含めて検討していきます。
- 業務を行う上で「気をつけていること」「大切にしていること」は
- コンサルタントの基本は、お客さんが抱えている課題を解決することと思っています。私達のクライアントである官公庁の意向に沿うことが最も重要なことですが、公共事業の効果や影響を直接受ける住民目線を忘れずに、地域の課題も含めて解決することを大切にしています。
- これまで取り組んだ業務の中で特に印象に残っていることは
- 全国的に洪水被害が頻発する中、河川整備計画の更新を図るという約3年間にわたるプロジェクトを担当したことですね。特に、プロジェクト期間中に大きな浸水被害が発生し、計画の見直しを余儀なくされスケジュール的にかなり厳しい状況となったのですが、社内外の協力を得てなんとか計画策定までこぎつけられました。
- この仕事でやりがいを感じるときはどんな時ですか
- 自分たちが計画したことが各所で認められ実現し、洪水被害を防いだときです。プロジェクトの最終納品と検定が無事に終わった解放感とクライアントの感謝の言葉を頂いたときですね。
- これから建設コンサルタント、リブテックに就職を希望する若者へ
- 建設業は古い業界と呼ばれるなか、リブテックは40代で部門長となるなど若い世代が活躍している会社です。
また、国が管理する河川の基本計画を策定するといったプロジェクト(道内企業では2社のみ)を担当しており、技術者として貴重な経験が得られることも当社の魅力の一つです。
調査・点検担当
事業部次長(2023年当時)/ 1997年入社
オンオフ切り替えでプライベートとの両立も
- これまで携わってきた業務は
- 入社15年目ぐらいまでは主に河川分野の構造物設計全般、その後は砂防分野の計画・設計や河川管理施設の調査・点検業務、樋門補修設計などに携ってきました。
- 調査・点検はどのような仕事ですか
- 測量・地質調査、堤防点検、維持補修調査・設計など多くの種類があります。測量・地質調査は、必要な地形や地質に関するデータを集め、調査・点検は堤防点検など河川管理施設の機能の点検調査と維持補修調査・設計を行います。老朽化した河川管理施設を適切に修繕・更新することは、持続的な安全を確保することに繋がります。そのため、点検調査や補修設計を通じて、効率的かつ効果的な維持管理を実施しています。
- 業務を行う上で「気をつけていること」「大切にしていること」は
- 発注者との「つながり」を最も重要視しています。相手が求めているものを、日々のコミュニケーションで感じ取ることを心がけ、その上で、調査・検討結果とすり合わせた内容にして、成果を作成するよう務めています。
- これまで取り組んだ業務の中で特に印象に残っていることは
- 2016年の大雨による洪水により、災害の現場に行ったことですね。被災箇所の確認から写真撮影、資料整理、復旧工法検討・設計などに従事しました。ほぼ泊まり込みで現場と宿泊地を往復するハードな仕事でしたが、迅速な復旧を行うため使命感を持って乗り越えたことが記憶に残っています。
- この仕事でやりがいを感じるときはどんな時ですか
- 自分自身が設計した構造物が完成し、見える形になった時ですね。また、社会インフラは人々の生活を守るために必要であり、社会の一員として役に立てていると実感できることです。
- これから建設コンサルタント、リブテックに就職を希望する若者へ
- 建設コンサルタントは苦労を乗り越えたあとの達成感が大きい仕事だと思います。リブテックは上司との距離が近くアットホームな雰囲気であり、気軽に相談できる環境です。近年は働き方改革や有休取得の推奨を進め、オンとオフの切り替えがし易く、仕事とプライベートの両立が図りやすい会社です。
河川設計担当
事業部長(2023年当時)/ 1996年入社
施設が完成した時「あの時頑張って良かった」と実感
- これまで携わってきた業務は
- 治水に関わる施設として、河川構造物の堤防、護岸、樋門、排水機場などの設計に携わってきました。
- 河川設計はどのような仕事ですか
- 河川構造物の設置位置、規模、形状、使用する資材などを計画します。計画した構造物は地盤、荷重、気象などの条件による構造計算結果を基に設計図面を作成します。また、工事を行うための、施工手順、施工重機の選定などの施工方法を計画し、主要なタイミングで発注者と確認の打ち合わせ、修正を行いながら進め、最終的に、これらを成果品として提出します。今の自分の役割は管理技術者として、業務の工程計画、進捗管理、問題点の解決、発注者との調整などを行っています。
- 業務を行う上で「気をつけていること」「大切にしていること」は
- CO2削減など環境への配慮、施工性の改善、維持管理の低減、ランニングコストを含めたトータルコストの削減などが可能となる新たな設計手法、工法、資材を提案し、良質な設計成果を作成していくことを心掛けています。
- これまで取り組んだ業務の中で特に印象に残っていることは
- 2018年に北海道胆振東部地震が発生した際、安平町の斜面崩壊に伴う河道閉塞箇所、護岸崩壊箇所の災害復旧設計に携わり、自然災害の恐ろしさを痛感するとともに、一日も早い災害復旧に貢献できたことが印象に残っています。
- この仕事でやりがいを感じるときはどんな時ですか
- 自分たちが設計した構造物が、無事に完成し、その後、地域を守る施設として機能を果たし、維持していることを現地で見たときに、やりがいとともに、「あの時、頑張ってよかった」と思います。
- これから建設コンサルタント、リブテックに就職を希望する若者へ
- 全国で毎年のように発生する洪水被害などに対し、被害防止が図れるよう、河川専門の建設コンサルタントとして、日々、技術力向上と良質な成果品作成を目指しています。社会の役に立ちたい、と思っている方は、リブテックでともに働き、一緒に社会貢献していきましょう。
防災・減災担当
事業部課長(2023年当時)/ 2001年入社
住民の安心をサポートする重要な仕事
- これまで携わってきた業務は
- 堤防等河道計画や流出解析などの河川計画業務、防災教育や防災ワークショップなどのイベントの業務を行ってきました。この他にも水質調査や堤防点検等を実施しています。
- 防災・減災はどのような仕事ですか
- 地域住民や小中学校の児童や生徒を対象に、洪水時の避難の大事さや地域の防災意識向上のための防災教育、防災体験、防災ワークショップ等の企画、運営を行います。
- 業務を行う上で「気をつけていること」「大切にしていること」は
- 防災減災を地域に伝えるためには、対象となる地域の災害リスク情報や過去の災害などを事前によく知る必要があります。地域特性を把握するためには、机上だけではなく、現地状況を自分の目でみることを大切にしています。このほか、発注者や社内でのコミュケーション報告、連絡、相談を円滑にすること。日頃からの挨拶や会話を大事にしています。
- これまで取り組んだ業務の中で特に印象に残っていることは
- 2016年の台風により内水氾濫の被害があった音更川の内水域の被災要因を明らかにし、対策案を検討しました。複雑な現象でしたが、洪水時のデータを積極的に収集し、これらを手がかりに被災の現象を推定できるモデルと効果的な内水対策を提案出来たことが印象に残っています。
- この仕事でやりがいを感じるときはどんな時ですか
- 苦労しながらも、試行錯誤した検討が、最後に納品される時ですね。また、防災体験イベントのアンケートで、先生や児童から「役に立った」「災害への認識を新たにした」など感謝の言葉や反応があった時もやりがいを感じます。
- これから建設コンサルタント、リブテックに就職を希望する若者へ
- リブテックは、洪水などから住民の安心をサポートする重要な仕事を担っています。河川を中心とした河川計画、河川設計、防災・減災、調査・点検を通じて、地域社会と住民の安全と安心を提供するという、社会への貢献ができる会社です。一緒に働くことを楽しみにしています。